サンウェルズの2025年9月中間決算は赤字転落、通期予想を下方修正/調達資金の使途を変更、借入金返済にも充当へ

診療報酬の不正請求が明らかになったサンウェルズ(金沢市)の2025年9月中間決算は、赤字に転落し、その赤字幅が想定を上回ったため、2026年3月期通期の業績予想を下方修正した。

サンウェルズの発表資料によれば、ボーナス支給月に「突発的な離職者の増加」があって人員不足に陥った施設があり、入居者の受け入れを制限せざるを得なかったらしい。

そのため思うように新規入居者を獲得できておらず、通期の売上高、損益の予想を下方修正するに至ったという。なお、一部で入居率に影響したらしい。2026年3月期の離職率は17%に達する見通し。

売上高営業損益純損益
2025年9月中間期13,407▲993▲1,517
2024年9月中間期13,0871,237242
単位は百万円で、カッコ内は前年同期比=%、▲はマイナス
売上高営業損益純損益
2026年3月期前回予想31,106▲369▲1,823
2026年3月期修正予想28,844▲1,039▲2,281
2025年3月期実績26,4961,114▲925

また、もともと設備投資に充てるとしていた調達資金の使途を一部変更した。

2024年に調達した45億円について、当初はパーキンソン病施設「PDハウス」の新設(8施設)と設備購入(40施設)に充てるはずだった。

しかし、同年の不正発覚後に出店ペースが鈍化していることもあり、用途を修正。投資を2施設の新設と21施設の設備購入の30億円に抑え、残る15億円を借入金の返済に充てる方針に見直したという。

 

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