佐藤工業がジャスダック上場企業「佐藤渡辺」と資本業務提携

建設業の佐藤工業(本店・富山市)とジャスダック上場の建設業者、佐藤渡辺(東京)はそれぞれ21日に開いた取締役会で、資本業務提携を結ぶことを決めた。

佐藤工業は3月14日に佐藤渡辺の自己株式29万株を取得する。払込価額は1株当たり3,110円で、払込価額の総額は9億190万円となる。

これにより、佐藤工業は佐藤渡辺が発行する株式の9.55%分を保有することになり、佐藤渡辺の大株主順位では第3位になる見通し。

佐藤渡辺は調達額(9億円余り)から諸費用を引いた8億9,940万円を運転資金に充てる。

今後は両社が協力して土木工事などの受注拡大や研究開発を進め、資機材の購買力強化などでも連携する。

「くろよん」建設に尽力/横浜Fのスポンサーも経験

佐藤工業は1862(文久2)年の創業で、従業員数は1,199人(2021年6月30日時点)。21年6月期の売上高は1,341億円、純利益は12億円。

同社は1956(昭和31)年着工、1963(昭和38)年完成で、映画「黒部の太陽」の舞台となった「黒部ダム(通称・黒四ダム)」を施工した会社の一つ。ピーク時には7,000億円ほどの売り上げを誇り、全日本空輸と共にJリーグの横浜フリューゲルスのスポンサーだった時期もあった。

筆者の記憶では、トンネル工事を得意とすることから、業界では「トンネルの佐藤」とも呼ばれていたはず。

ところが、バブル期に不動産事業を拡大したことが裏目に出て経営難に陥り、2002年に会社更生法の適用を申請するに至った(横浜フリューゲルスは佐藤工業が経営不振で降りて全日空が単独出資となったことに耐え切れず、横浜マリノスと合併することになったらしい)。

一方、佐藤渡辺は舗装工事・土木工事などを請け負っており、1923(大正12)年に創業。従業員数は474人(2019年3月31日時点)。2022年3月期の売上高見込みは400億円、純利益見込みは13億円となっている。

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