会社更生手続きを進めていた鶏卵大手のイセ食品(東京)、伊勢農場(三重県伊賀市)の管財人は2022年11月25日、両社の事業を支援するスポンサー企業が、三井住友銀行の100%子会社に当たるSMBCキャピタル・パートナーズに決まったと発表した。
SMBC キャピタル・パートナーズは2020年設立で、22年4月、中核的株主として成⾧企業・成熟企業の事業・組織再編や産業育成(=事業投資)を始めた。今回のイセ食品グループへの支援は、事業投資業務の第1号案件らしい。支援金額は現時点では非公表。
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管財人の発表によると、SMBC キャピタル・パートナーズは主に事業の転換局面にある会社の株式の取得を通じた企業価値の向上に多くの実績を有し、強固な事業基盤や高い信用力に定評がある。
23年5月ごろ、イセ食品に出資
SMBC キャピタル・パートナーズは、イセ食品グループとのスポンサー契約により、グループ各社を一体として事業を実施するため、事業運営・更生計画案の遂行に必要な支援を行うと約束したという。
詳しい支援内容については、これからの協議で更生計画案として策定する。基本的にはSMBC キャピタル・パートナーズが2023年5月ごろにイセ食品に出資した上で、グループ一体で事業経営する計画をもとに、弁済プランを策定・実行する内容が中心になる予定。
会社更生手続きが終結するには4年ほどの月日を要するという。