総合物流業のビーイングホールディングス(金沢市)は富山市の「第2期呉羽南部企業団地」に、自社物流センターの建設用地を取得する方針を固めた。
土地の面積は1万8,188㎡で、取得金額は5億5,600万円を予定する。取得の相手は富山市で、費用は銀行借り入れでまかなう。
2022年9月15日に取締役会を開いて取得方針を決め、12月20日に富山市が承認した。2023年1月に契約を結び、所有権が移転される計画という。
売上高の半分弱はクスリのアオキ、三菱食品から
ビーイングHDは年間売上高のうち23.8%に当たる47億円をクスリのアオキ(白山市)から得ており、最大の取引先となっている(2021年12月期実績)。なお、クスリのアオキは富山県のドラッグストア市場で、店舗数ベースではトップだ。
また、ビーイングHDは21年12月期、売上高の18.2%に当たる36億円を三菱食品から得ている。この三菱食品は地場スーパー最大手のアルビス(射水市)の大株主順位10位の会社であり、三菱食品の親会社である三菱商事はアルビスの筆頭株主という関係にある。
こうした事業展開から、富山市内の物流拠点を強化するものとみられる。