北國銀行、本店に自社開発のATMを設置/機能を絞り込み、キャッシュレス時代に対応

北國銀行、本店に自社開発のATMを設置/機能を絞り込み、キャッシュレス時代に対応

北國フィナンシャルホールディングスの子会社、北國銀行(金沢市)は2023年2月22日、本店ATMコーナーに、自社開発したATM「ホックタッチ」を設置した。2023年度中に設置店舗を拡大し、中長期的に現行のATMを置き換える。

ホックタッチは、シンプルな機能と操作性で誰でも利用でき、地域住民の生活スタイルや時代の変化に合わせ、必要な機能を柔軟に搭載できることをコンセプトに設計した。

外観素材には石川県産の能登ヒバを使って温かな雰囲気を演出した。

紙幣の引き出しのみ

機能は紙幣(1万円札、1,000円札)の引き出しのみに対応する。北國銀行の普通預金 IC キャッシュカード(北國 Visa デビット一体型カード、北國マルチワン一体型カードを含む)が利用できる。北國銀行の磁気カードや他行のカードは利用できない。

稼働時間は7~21時。菊地家具製作所、町八家具、山岸製作所が制作に協力した。

サイズは高さが約108cm、幅が約35cm、奥行きが約62.6cmで、現行ATMより小さい。

コロナ禍で生活様式が変容している中、北國銀行が推進しているデジタル化に向けた取組みが浸透してキャッシュレス決済が広がっている。

ATM で引き出される金額は約8割が10万円未満に少額化しており、一方でインターネットバンキングの利用先数が28万先(個人・法人の合計)に増加している。北國Visaデビットカードの決済額は年間540億円まで増えており、そうした環境に合わせて新ATMを開発したという。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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