多機能ペンは数あれど、至高の1本が三菱鉛筆(東京)製のジェットストリームの4&1(黒、赤、青、緑の4色とシャープペンシルという意味)だ。2021年10月26日、ウイスキーの樽材を使用した「ピュアモルト」シリーズから、4&1の限定色が発売された。
限定色はホットワインレッド、トワイライトブルー、ブライトイエロー、ホリデイグリーンの4色。塗装はマットな仕上げで、写真を見て分かる通り、色合いは割とはっきりとしている。
実は今年の春にもピュアモルト4&1の限定色が3色出たのだが、こちらは随分と薄めな色合いで、ラメっぽい、どこかキラキラとした塗装だった。
個人的には、ウイスキー樽を再利用したグリップ部分がかなり濃いめの茶色であり、さらに先端部分やキャップ部分がマットな黒色であるということを考えると、明度に差がありすぎるため違和感があった。
この点、今回の4色はマットではっきりした色合いが、グリップや先端部とマッチすると思う。
だから「何本、似たようなペンばっかり買ってくるの!!」と、妻に怒られるのを覚悟でホットワインレッドを購入した。
もちろん、筆記性能は安心・安定のジェットストリーム。間違いがあろうはずがない。通常価格は2200円(税込み)。
経年変化を楽しめる多機能ペン
ちなみに、先ほどはグリップ部分を「濃いめの茶色」と表現したが、実は使い込むと雰囲気が変わる。
写真は筆者が半年から1年ほど使った通常色のピュアモルト4&1。
他にも頻繁に使用している多機能ペンがあるため、これだけを毎日使ってきたわけではないが、それでも、ご覧のように明らかな経年変化がある。
色合いは薄くなり、光沢が出て、触り心地は「サラサラ」から「しっとり」という感じに変わる。
こうした変化こそが木軸ペンの醍醐味だろう。当たり前だが、通常色も限定色も規格は同じ。なので、通常色で使い込んだグリップ部を、新品のホットワインんレッドに付け替え、一足飛びに経年変化後の姿を楽しむ(という邪道な)こともできる。
経年変化を楽しみたい方のため、入れ替えた際の写真の掲載は控えるが、これがなかなか良いので、これから使い込むのが楽しみになってきた。
長く愛用できる大人の多機能ペンとして、ぜひご検討を。