【音源聴き比べ】北陸新幹線金沢以西の6駅、発車メロディーが決定/小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅

【音源聴き比べ】北陸新幹線金沢以西の6駅、発車メロディーが決定/小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅

2023年3月10日

JR西日本は2023年3月10日、金沢市内で会見を開き、1年後の2024年春に開業を予定する北陸新幹線の金沢ー敦賀に設けられる6駅の発車メロディーを発表した。

メロディーは以下の通り。

サイトに載せるためにサイズを少し落とした関係で、音質が下がっている場合があります。ご了承ください。

小松駅 オリジナル曲

作曲・松任谷由実、編曲・松任谷正隆

コンセプト「小松駅に降り立つ人、小松駅を通過する人が、ふと空を見上げて元気になるような、マーチを感じさせる勇気が湧くメロディ」

加賀温泉駅 オリジナル曲

作曲・松任谷由実、編曲・松任谷正隆

コンセプト「短いメロディの中にある『加賀』という響きと『温泉』が相まった、いかにも雅で秘めやかな日本の風情が感じられるメロディ」

芦原温泉駅 オリジナル曲

作曲・堀田 庸元

コンセプト「竹田川や湧き上がる温泉をコンセプトに、光り輝くあわら市の未来に向け、明るく、爽やかで、エネルギッシュなメロディ」

福井駅 「Symphonic 悠久の一乗谷」

作曲・葉加瀬太郎

コンセプト「葉加瀬太郎氏が一乗谷朝倉氏遺跡を訪れた際に感じた、明媚な景色と時間、山の手触りや谷を吹く風の香りを表現」

越前たけふ駅 オリジナル曲

作曲・細川俊夫

コンセプト「聴くたび楽しく、ユーモアがあり、嬉しくなるメロディ。
音響合成技術により『越前打刃物』の打撃音を作曲に活用」

敦賀駅 「来い来い敦賀」(オリジナル曲)

作曲・佐淡豊

コンセプト「明るく爽やかで聞きあたりのよい音調とし、敦賀駅のデザインイメージである『煌めく大海から未来へ飛翔』及び新幹線の疾走感を連想できる曲」


各メロディーはJR西日本が地元自治体に制作を呼び掛け、各自治体がそれぞれに作った。

ちなみに、会見では、あるテレビ局「メロディーは誰が作曲するのか楽しみにしていたのに、今朝、一部メディアにだけ載った。なぜだ」と詰め寄る場面があった。JR西日本の会見者は「当社では分かりかねる」と回答していた。

筆者の私見によると、これはJR西日本への質問に見せ掛け、実際は行政と地元紙の近すぎる距離感を牽制する意図があったように思う。

広域を高速で結ぶ新幹線。その延伸に関する場でも、地方ならではの窮屈なイザコザが尾を引くのは残念で、せっかくの発車メロディーが何だか濁って聴こえた。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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