クスリのアオキホールディングス(白山市)は28日、これまで公表を延期していた2022年5月期第1四半期(21年5月21日~8月20日)の連結決算を発表する。
同社は本来、10月1日に決算を公表する予定だったが、その日の夕方まで何の音沙汰もないまま公表しなかった。
そして、晩になって急に「ちょっと前から経理システムに不備が生じていて、実は残高試算表の借方と貸方が一致しない。だから今日のところは決算の発表を延期します。すみません」といった趣旨の文章を公表した。
当サイトでは、この同社の対応を、あまりに株主軽視であり、情報公開が遅すぎる、と非難してきた。それまでに事実関係や遅延の可能性だけでも公表できたはずだからだ。
当時の記事は下記のリンクから。
今回の決算がどんな内容になるかは分からない。ただ、株式市場からの不信感は簡単には拭い去れないだろう。
株価は年初来安値に近づく
同社の株価は10月27日の終値が7480円。決算発表を延期した1日の終値7610円からは1・7%低い価格となっている。
同社の年初来高値は9460円(1月12日)で、年初来安値は7020円(7月9日)。足元ではヨコヨコが続いているが、どちらかと言えば年初来安値に近い水準となっている。