【独自】ユニクロ小松店が2023年4月9日に閉店/旧「金沢杜の里店」に続き/消えゆく「通常店」

【独自】ユニクロ小松店が2023年4月9日に閉店/旧「金沢杜の里店」に続き/消えゆく「通常店」

2023年3月10日

小松市平面町にあるアパレル店「ユニクロ小松店」が2023年4月9日に閉店する。3月10日に店を訪れると、閉店を告げる掲示はないものの、チラシがあった。

続報は以下のリンクから

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小松に「ユニクロ」が戻ってくる。 2023年11月10日、小松市のイオンモール新…
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これにより、南加賀地区の最寄りのユニクロは白山市のイオンモール白山店か福井市のフェアモール福井店となり、巨大な店舗空白エリアができることになる。

Googleマップで調べてみると、今の小松店からイオンモール白山までは一般道で道なりに19㎞ある。小松店からフェアモール福井までは同じく一般道で50㎞。チラシに言う「近隣店舗」には違いないが、ちょっと遠すぎないか…。

商業施設内の店舗ばかりに?

ユニクロは店舗を「超大型」、「大型」、それ以外の通常店(ユニクロは「通常店」と呼んでいないが、便宜上ここでは通常店と呼ぶ)に区分している。

石川県内には現在、小松店を含めて全7店があり、通常店は小松店、七尾店、香林坊東急スクエア店、イオンモールかほく店の4店。大型店がアピタタウン金沢ベイ店、イオンモール白山店、野々市店の3店となっている。

通常店のイメージは、売り場面積が標準的なドラッグストアよりも一回り狭いぐらい(コンビニ2、3店分ぐらい?)の店舗だ。同規模の店としては、今年(2023年)1月、金沢市田上の里2丁目の金沢杜の里店が閉店した。

金沢杜の里店に関する記事は以下のリンクから

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思えば、最近は「ユニクロ」というと、大型商業施設にドーンと大きな店を構えているイメージが強くなってきたかも知れない。実際、小松店もなくなれば、昔ながらの路面型の通常店は七尾店だけになる

【勝手に予想】イオンモール新小松に入る?

この辺りの流れから考えると、あまりに広い店舗空白エリアを埋めるため、ユニクロがイオンモール新小松に出店するのではないか、と筆者は勝手に考えている。

と言っても、2023年3月10日にイオンモール新小松の中を歩いてみたところ、それらしい大きな空きスペースはない。

さらに勝手な予想を言うと、例えば、1、2階をブチ抜きで使っているファストファッションの「ZARA」「H&M」あたりが退去すれば、後継テナントとしてユニクロが浮上しそうだと感じた。

H&Mイオンモールかほく店は23年3月30日オープン

そのH&Mは2023年3月30日、イオンモールかほく店をオープンする。

これにより、H&Mは石川県内に3店体制になる。しかし、ZARAが石川県内に1店しかないこと、H&Mは石川県と人口規模の近い富山県内に2店であることから考えると、店舗網を整理する可能性もあるか。だが、H&Mは福井県内になく、イオンモール新小松店は南加賀エリアと福井県内を両にらみできる重要拠点とみられるから、果たしてどうだろうか。

「ワシたちのユニクロ問題」?

さて、ユニクロはもともと、ある程度の間隔で店舗があり、老若男女が気楽に入店し、安くて高品質な衣料品を買えるブランドだったはず。ところが最近は商品価格を軒並み値上げしており、商業施設内の立地が増えると、縁遠さを感じる人もいるのではないかと推察する。

作業服の「ワークマン」がオシャレ路線を重視したらオシャレメンズや女性客の来店が増え、従来の男性ファンが利用しにくくなった「俺たちのワークマン問題」というのがあった。

もしかしたら「ワシたちのユニクロ問題」みたいのが、どこかで起こっているかも知れないな。

【続報】旧「金沢杜の里店」は、今……

小松店を視察した帰り、ふと気になり、2023年1月に閉店を迎えた旧「金沢杜の里店」を見てきた。

なるほど。

テナント募集で、居抜き可か。シンプルな建物だし、意外に他の会社も使いやすいのかもな…と思って仮囲いの上から覗き込んだら…

 

 

 

なくなってた。

何になるんだろう。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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