シービーアールイー(CBRE)のオフィス空室調査によると、2022年12月期の金沢の空室率は14.4%で、空室率が2016年6月期以来の2ケタに膨らんだ同9月期(14.5%)と横ばい水準だった。
金沢のオフィス市場はコロナ禍で拠点の整理が進んだほか、金沢駅西にJR西日本グループの大きなオフィスビルが完成し、空室率が高まっている。
CBREのレポートによると、主に製薬会社の縮小移転により、まとまった空室が発生した。一方、20~30坪のニーズが堅調で、全体として横ばいとなった。全体的に堅調なニーズがあった金沢駅西では、拠点の拡張・縮小に加え、設備の改善に向けた引き合いが多くなっており、2010年代以降にできた新しめのビルに人気が集まっているという。
調査は原則として、延べ床面積が1,000坪以上あって新耐震基準を満たす賃貸ビルのうち、調査時点ですぐに入居できる状態のオフィスのみを対象に、3カ月ごとの空室率を割り出している。