【続報②】日本製麻の筆頭株主、ゴーゴーカレーではなく、シンガポールの投資会社に??

【続報②】日本製麻の筆頭株主、ゴーゴーカレーではなく、シンガポールの投資会社に??

2023年3月29日

東証スタンダード上場で、大株主のゴーゴーカレーグループ(金沢市)によって経営陣の刷新を求められている日本製麻(本店・砺波市)の筆頭株主が、シンガポールに本拠地を置く投資会社に移ったとみられることが分かった。

まとめページは以下のリンクから

【衝撃、続報③】日本製麻、宮森宏和社長(ゴーゴーカレー創業者)を在任4カ月半で解職/「強引な議事運営あった」

麻袋大手で東証スタンダード上場の日本製麻(本店・砺波市)は2023年8月21日に…
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23年2月に買い増し

シンガポールの投資会社「BOND CAPITAL CREATION PTE.LTD.」が関東財務局に日本製麻株の大量保有報告書を提出した。BOND社は2023年2月8日付で第1弾の大量保有報告書を提出し、その時点で36万2,000株を保有、持ち株比率が9.85%と明らかになっていた。

第2弾として、2月9日に関東財務局へ提出した大量保有報告書により、BOND社は59万7,000株まで買い進め、持ち株比率が16.25%に高まったことが分かった。

カット写真です

一方、ゴーゴーカレーも株式の買い増し行為を進めており、2月21日時点の届け出では、13.61%に当たる50万株となっている。

ひと頃は「筆頭株主」としてマスコミに取り上げられたが、2023年2月上旬以降の大株主順位は少なくとも1位ではなくなっていたわけだ。

これが何を意味するのか…?

さて、この両者の株式の買い集め行為が何を意味するのか、筆者は急いで調べたものの力及ばず。そもそも、シンガポールのBOND社の正体すらイマイチ分からなかった(詳しい方がいらっしゃったら教えてください)。

日本製麻を巡っては、ゴーゴーカレーの求めに応じ、4月6日の株主総会・取締役会を経てゴーゴーカレー創業者の宮森宏和氏が日本製麻の新社長に就くことで合意に至ったはず(以下のリンクを参照)。

【続報①】ゴーゴーカレー創業者の宮森宏和氏、23年4月に日本製麻の新社長就任/現社長はヒラ取締役に退き、現取締役の7人が辞任へ

東証スタンダード上場の日本製麻(本店・砺波市)は2023年3月10日、大株主とし…
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BOND社が株式を大量に取得している理由は「純投資」らしいが、彼らは①ゴーゴーカレーと連携して買い集めているのか、②逆にゴーゴーカレーに対抗する狙いがあるのか、③ゴーゴーカレーが日本製麻の子会社化を目指すと読み、高値で売却する目的なのか。

ちなみに、日本製麻が株式の大量保有に関して好評する資料には、いつも「大株主順位については、確認できないため記載しておりません」と記されている。

外野から見る限りでは、BOND社が買った後でなおゴーゴーカレーが買い進めているところから、①というよりは②、③が濃厚だと思うのだが、果たして……。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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