富山第一銀行の金岡純二会長、半世紀にわたり務めた取締役を退任して相談役へ/2023年6月下旬

富山第一銀行の金岡純二会長、半世紀にわたり務めた取締役を退任して相談役へ/2023年6月下旬

富山第一銀行(富山市)は2023年6月下旬の役員改選で、創業家出身の金岡純二会長(84)が半世紀にわたって務めた取締役を退任し、常勤相談役に就くことを決めた。

富山第一銀行の有価証券報告書(2022年3月期)などによると、金岡氏は慶應義塾大学を卒業後、日本相互銀行(現三井住友銀行)に入行。1969年に富山相互銀行(現富山第一銀行)に入った。

1975年には取締役企画部長となり、1981年に43歳で社長に就任した。普通銀行に転換した1989年から頭取を務め、2010年、日銀出身の横田格氏に頭取を譲って会長になった。その後、頭取は同じく日銀出身の野村充氏(60)に交代。今は金岡、野村両氏が代表権を持っている。

金岡氏が代表取締役を降りるのに伴い、生え抜きの桑原幹也常務取締役(63)が代表権を持ち、高島寧執行役員市場金融部長が新たに取締役に就く見通し。


金岡家は北陸財界を代表する名家で、もともと薬種業に始まり、北陸電力の前身である富山電灯、現在の富山第一銀行、現在のテイカ製薬を設立した。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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