JFEスチールは2021年11月1日、2022年4月1日をめどに、完全子会社のJFEマテリアル(射水市)、JFEミネラル(東京)、水島合金鉄(岡山県倉敷市)3社を新会社1社に統合すると発表した。
新会社の概要は未定で、決定したら追って知らせるという。報道によると、人員整理や拠点の閉鎖は予定していないらしい。おそらく、重複する業務の合理化や開発部門の集約などで技術力を高める狙いがあるとみられる。
射水の子会社JFEマテリアルはクロム系合金鉄の製造・販売と有価金属回収事業を手掛けており、2021年3月期の売上高は96億円。従業員数は207人。
他に統合する2社はJFEミネラルの売り上げが742億円、水島合金鉄が296億円。今のところ拠点の集約はないとは言え、規模からすると新会社の主導権は他の2社にとられ、射水がないがしろにならないか、との懸念は残ってしまう。