オリエンタルチエン工業、2023年3月期は15年ぶりに配当を実施へ

オリエンタルチエン工業、2023年3月期は15年ぶりに配当を実施へ

小型チェーンなどを製造するオリエンタルチエン工業(白山市)は2023年5月10日、23年3月期の無配予想を修正し、期末に1株当たり20円を配当すると発表した。

オリエンタルチエン工業が最後に配当を実施するのは2008年3月期(当社調べ)で、今回は実に15年ぶりに配当することになる。

オリエンタルチエン工業の過去の有価証券報告書を見ると、2008年3月期は売上高39億398万円円に対して純利益が8,548万円あったところ、2009年3月期には売上高33億8,676万円に対して純損益が2億2,846万円の赤字になっていた。

業績低迷に明るい兆し、復配の環境整う

最近は純損益の水準が低迷し、下の表の通り、黒字と赤字を行ったり来たりだった。

売上高純損益
19年3月期3,58080
20年3月期3,265▲5
21年3月期2,929▲8
22年3月期3,35628
23年3月期予想  3,698109
単位は百万円、▲はマイナス=赤字

しかし、2023年3月期に関しては現状で1億円以上の最終黒字を見込んでおり、業績の回復に伴って財務体質の改善が進んだ結果、復配に向けた環境が整ったものと判断したらしい。

株式を保有していると、半年に1回(年1回の会社もある)の配当って、すごく待ち遠しいもの。再投資に充ててもいいし、急きょ入ったお金として消費に回してもいいし。いち個人投資家としては少しでも配当を出してもらえると、楽しみが増えてありがたい。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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