国道8号の「御経塚」交差点に2023年7月末にも、アミューズメント施設「バイパスレジャーランド」ができる。23年5月21日に営業を終えた「DSG APOLLO御経塚店」の後継となる。
※初報、続報は以下のリンクより
経営する山崎屋(金沢市)は全国でゲームセンターや温浴施設を展開する。1974(昭和49)年創業で、もともとは食堂だった。1977年、食堂の隣にゲームセンターを設けてからゲーセン事業を拡大。1988年にバイパスレジャーランド藤江新館を新築した。
同社ホームページによると、石川県内で最後に新規出店したのは、2001年の「バイパスレジャーランド加賀店」(加賀市箱宮町)なので、御経塚への出店は約22年ぶりとなるとみられる。
「6月末まで話せない」じゃなかったの?
ところで、この件の取材で非常に残念なことがあった。
筆者は2023年5月15日に山崎屋本社に連絡して「7月末にアポロ後継としてレジャランを設けると聞いた。石川で20年以上ぶりの新店なら珍しい。記事にする」と告げた。
担当者Kの驚きようから、取材一番乗りであると察した。でも「これから営業許可を申請するから6月末まで伏せてほしい。オープンも7月から遅れるかも」と説明され、待つ道理はないものの渋々従った。
前回の記事で「実は後継について心当たりがある。その詳細はタイミングを見て記事化を図る」としているのが、配慮して濁した箇所だ。
それにも関わらず(案の定)5月25日に一部で報道されたため、当サイトも記事にした。十分に予想した展開とは言え、実際に起こると悲しい。
何がやるせないって、これだけ消費者の関心が高そうなネタなのに、筆者の手元にあるのは、たった14行で「さらえつけられた」記事の載る新聞ということだ。
この出店、ポイントは長期的に消費者のレジャー趣向が変わり、短期的にコロナ禍で逆風が吹いた中、20年以上ぶりに地元での出店を決意したところだろう。筆者はその辺の業界トレンドを含めた出店の意義を記事化しようとしていたのに…。
何だか残念な顛末になってしまった。
【追記】記事を公開後、担当者からお詫びいただいた。一部報道は正規ルートを経ないゲリラ的な取材のみで書かれ、山崎屋が意図した形では全くないようだ。これを受け、上記の記事内容を部分的に修正した。