※当初は11月10日午後11時に公表したのですが、Twitterで「あたりめし(@atarimeshi122)」さんから、追加で情報提供をいただきましたので、前の記事を残したまま、下線部をアップデートしたバージョンを投稿いたします。あたりめしさん、ありがとうございました。
JR西日本がホームページで公表している「データで見るJR西日本2021」によると、2020年度に金沢駅からJR線(北陸新幹線と北陸本線)に乗った人数「乗車人員」は激減し、JR西管内のトップ50駅から陥落した。50位を下回るのは北陸新幹線開業後で初めてとみられる。
コロナ禍で遠距離の移動が減る中、通勤や通学で利用する在来線の比率が高い都市部の駅に比べ、新幹線客の存在感が大きかった金沢駅は相対的にパフォーマンスが落ちたということだろう。
金沢駅の乗車人員は新幹線が開業直後の2015年度に2万2999人となり、16年度に2万2668人、17年度に2万2895人、18年度に2万3410人、19年度に2万2820人となった。 13年度は2万785人、14年度は2万807人だった。
データで見るJR西日本2021 ではトップ50の駅の乗車人員しか表記がない。50位の灘駅が1万6175人なので、20年度の金沢駅は、それより少なかったということだ。
年度ごとの数字をみると、開業直後に増えた反動で減った後、増加に転じていた。しかし、19年度は秋に長野の千曲川が台風で氾濫した際の浸水事故で運休期間があったため、一転して減少した格好だ。
近年は40位台で推移
JR西管内の駅で金沢駅の順位は15年度が46位、16年度が45位、17年度が46位、18年度が44位、19年度が45位だった。新幹線開業前の13、14年度は49位だった(厳密に言えば14年度は新幹線開業後の2週間ちょっとを含む)。
ちなみに、20年度の新幹線利用者数(上越妙高~糸魚川間)は、前年度比64%減となっていた。