2023年5月30日、日野自動車(東京都日野市)と三菱ふそうトラック・バス(川崎市)は2024年3月をメドに経営統合するために基本合意したと発表した。これを受け、国内で最大のバス生産地である北陸でも、製造拠点の再編が起こる可能性もある。
知っている人は知っている話だが、北陸にはバスの2大メーカーがある。ジェイ・バス(小松市)と三菱ふそうバス製造(富山市)だ。
日本経済新聞の2020年5月25日の記事によると、国内の観光用大型貸し切りバスは、ほぼ全てが北陸で生産されているらしい。
ジェイ・バスは日野自動車が50%、いすゞ自動車(横浜市)が50%を出資する会社である一方、三菱ふそうバス製造は三菱ふそうトラック・バス(川崎市)の100%子会社に当たる。ジェイ・バスと三菱ふそうバス製造は、バスメーカーとしてライバル関係にあったわけだ。
ところが、今回はジェイ・バスに半分を出資する日野自動車と、商売敵のはずの三菱ふそうが1年半後をメドに経営統合することになった。
離婚したのに同居?
「経営統合」というのは共通の親会社をつくり、そこにぶら下がって協力して事業を展開するということ。
いすゞさんと離婚した日野さんが三菱さんと再婚し、なのに依然として、いすゞさんと日野さんが同居してるんじゃあ都合が悪かろう。
もしかしたら、日野の生産ラインが富山市に引っ越すなんてことが有り得るのだろうか?それはそれ、これはこれで、一夫多妻的に従来の生産体制が維持されるのだろうか。
今日は取材できなかったので「こんなことが有り得るよ」という情報提供だけ。追加で何か判明したら記事にしたいと思う。