【独自】金沢・武蔵に24年春、北陸初のベネッセ系老人ホームが開設へ/越山甘清堂の旧本社跡地

【独自】金沢・武蔵に24年春、北陸初のベネッセ系老人ホームが開設へ/越山甘清堂の旧本社跡地

「進研ゼミ」でおなじみのベネッセグループが、金沢市武蔵町に住宅型老人ホームを開設する。ベネッセが北陸で老人ホームを運営するのは初めて。オープンは2024年春を予定している。

場所は金沢エムザから「武蔵スタジオ通り」を渡って100mほど西へ歩いた場所。2022年7月に金沢市尾張町へ移転した和菓子店「越山甘清堂」の旧本社・本店があった跡地となる。

老人ホームは高齢者介護サービス事業を手掛けるベネッセスタイルケア(東京)が運営する。定員は85人になるようだ。

ベネッセって通信教育の会社?いやいや…

ベネッセというと、どうしても進研ゼミのイメージが強いが、ベネッセスタイルケアは高級有料老人ホーム「アリア」をはじめ、複数のブランドで老人ホームを展開しているほか、在宅介護サービス、保育事業や学童クラブ事業も手掛けている。

ベネッセホールディングスの2023年3月期の連結売上高は4,118億円だった。このうち、進研ゼミを含む国内教育事業は2,090億円で、介護・保育事業(1,326億円)は、こどもちゃれんじなどのKids & Family事業(679億円)を大きく上回り、2番手につけている。

これまで筆者はベネッセを「子ども向けの通信教育会社」だと捉えていた。

しかし、このご時世。金沢に老人ホームを設けるぐらいに事業を拡大している当たり、数年後には教育と介護の売り上げが逆転して「子ども教育?いや、ベネッセって介護が本業の会社でしょ?」と言われているかも知れない。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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