東証プライム市場に上場している日華化学(福井市)は2023年6月28日の取締役会で、上場先を東証スタンダード市場に変更する方針を決議し、東証に申請した。
日華化学は2021年11月に「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」、2023年2月に「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況及び計画の更新(計画期間の変更)について」を公表し、プライム市場の上場維持基準に適合すべく取り組んできた。
しかし、流通株式時価総額や平均売買代金が上場維持基準を満たせない状況が続いてきた。
そんな中、2023年4月1日の東証による規則改正に伴ってスタンダード市場への上場の再選択の機会が得られ、上場廃止リスクの回避などの観点からスタンダードを選ぶことにした。
現時点でスタンダードの上場維持基準は充足しており、株主還元の方針は上場先が変わっても変更しないという。
これから、北陸の上場企業でもちょこちょこ出てきそうな動きだ。