子どもから「お仕事って、どうすること?」と聞かれたら、どのように答えるべきか…

子どもから「お仕事って、どうすること?」と聞かれたら、どのように答えるべきか…

先日、6歳の長男に「お仕事って、どうすることなの?」と聞かれた。少し悩んで答えた後に「以前だと違う答え方をしただろうな」と感じたので、ちょっとだけ書く。

筆者の答えは「他の人に喜んでもらうこと」だった。

お父さんの友だちが、自分でできないことを、お父さんに頼む。それか、お父さんが先に友だちの喜ぶことを考える。その友だちは「ありがとう」と言い、お礼にお金をくれる。もしも、誰もできない、すごいことをやったら、たくさん「ありがとう」って言ってもらい、たくさんお金がもらえる。そのお金で、次はスーパーの人や本屋さんに「良いものを売ってくれて、ありがとう」と伝える。

という説明で。

自分が会社員(新聞記者)時代なら、おそらく「会社に行き、取材して記事を書いて、毎月、給料をもらう」みたいに、業務内容や仕事の流れで説明したと思う。

でも、独立して1年以上が経ち、金を稼ぐために業務をこなすことではなく、誰かの役に立った結果として相応の報酬を得ることが仕事の本質なのだと感じている。


上記の説明をしたら、長男が面白いことを言った。

「小学校でお友だちに消しゴムを貸したら、喜んでくれたよ」

「それは大人がやると、レンタルとかリースとかって仕事につながる。その人が持ってないものを貸してあげるんや」

「ポケモンの絵を描いて見せた時も、喜んでくれた」

「それは漫画家やデザイナー。大人になって、そうやって、みんなが喜ぶことを考え続けたら、今は世界になくて、自分にしかできない仕事をつくれるかも知れんね」

そう「良い父親」ぶっていると、長男が言った。

「お父さん、そういえば、こないだ車を洗うお手伝いした時、お父さんは喜んでた?」

………はい、ちゃんと貯金箱に報酬を入れときます。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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