北日本紡績(白山市)の筆頭株主が交代したことが分かった。「PTアジア・プラスチック・ヴィクトリー」という会社が持ち株比率を21.00%まで一気に高めた。
2カ月前にアップした以下の記事では、筆頭株主(当時)のサクセスインベストメントが持ち株の半分を処分したことが2年後の今になって判明したことを書いた。
今回分かったPTアジア・プラスチック・ヴィクトリーによる持ち株の比率は株式が204万800株、新株予約権が204万800株。いずれも2023年2月8日に市場外取引で取得していた。
PTアジア・プラスチック・ヴィクトリーはプラスチック樹脂・プラスチック製品のリサイクルに関連する販売及び輸入輸出業務、投資業務を手掛けている。
北日本紡績の株式を保有した目的は純投資という。
大きな動きの予兆か???
実は上記の過去記事の後、サクセスインベストメントがさらに保有株式の全てをミツワ樹脂工業(埼玉県川口市)に売却したことも分かっている。
北日本紡績の大株主は最近、入れ替わりがとても激しく、情報が散発的に明らかになってくるので現状を把握しにくい。
それでも、筆者なりに整理をしてみると、筆頭株主はPTアジア・プラスチック・ヴィクトリー、第2位がミツワ樹脂工業、第3位がアジア・プラスチック・ヴィクトリーで、その後に証券会社や個人が続く感じだ。
大株主の状況というのは、通常の事業会社だけでなく、海外の資産運用会社や別法人が入ってくる。聞き慣れない社名や実態がよく分からない会社も多く見かける。
今回も、1、3位は名前が酷似しているし、1~3位はいずれも「プラスチック」や「リサイクル」に関連する銘柄ばかり。
うーん、何だか怪しい。大きな動きの予兆ではなかろうか。
ちなみに北日本紡績の株価は2023年8月2日の終値が125円。つまり、12,500円あれば100株を購入できる。