JR西日本グループが富山駅前で開発している商業施設「MAROOT(マルート)」は2022年3月18日に開業することになった。同じビルの高層階に入る「ホテルヴィスキオ富山」と同日オープンとなる。
2021年11月29日、JR西グループの富山ターミナルビル(富山市)が既に出店が確定しているテナント51店を公表した(最終的には75店ぐらいの出店を想定している)。
一覧を見ると、食や雑貨関連のテナントが目立つ。
マルートは向かいにある商業施設「マリエとやま」の半ば後継施設的な位置づけでもあるはずだが、アパレル関係は10店ちょっとしかない。
足元ではアパレル不況にコロナ禍での観光客減少が加わった。この時代に地方の主要都市で新たに建設する駅ビルの最適解として、地元住民が日常的に時間を過ごす空間づくりに落ち着いたということだろうか。
一方、マリエは一部テナント(20店ほど)の営業を継続しながら、老朽化した館内の改修工事を進める。20店しか残らないとなると、マリエは大部分が空き区画になる。マリエは営業開始から35年になる。今後、どのような館になるのか楽しみだ。
マリエから移転は18店
富山初、北陸初が計10店、マリエとやまから移転するテナントが18店。第1号店となる新業態や新ブランドが5店ある。
テナント一覧は以下の通り。
【4階】
スーツセレクト(マリエから移転)
キャンドゥ
くまざわ書店
レストラン街 石焼ステーキ 贅
柿家(初出店)
菜香樓(富山初進出)
自家謹製 つけめん・まぜそば桜
炭焼牛たん東山(北陸初進出)
【3階】
ABC-MART(マリエから移転)
ABC-MART SPORTS
Charlotte
JINS(マリエから移転)
B-DESIGN home
LOFT
ラフィネプリュス(マリエから移転)
【2階】
ファンケル(マリエから移転)
韓国コスメ専門店SKIN HOUSE(富山初進出)
MARY QUANT(マリエから移転)
マツモトキヨシ
LOWRYS FARM(マリエから移転)
セポ スターチス(マリエから移転)
ELLIFE(マリエから移転)
OMNIBUS(マリエから移転)
RANDA(富山初進出)
San-ai Resort northerly(マリエから移転)
THE KISS(マリエから移転)
無印良品(マリエから移転)
3COINS+plus(マリエから移転)
【1階】
きときと直送!「鮮魚 魚廣」(初出店)
とれとれ!「富山湾食堂」
FRESH Mart 365 by SUN FRESH GROUP(富山初進出)
グランマルシェタケダ(初出店)
ジュピター(マリエから移転)
ゴンチャ(富山初進出)
ステラおばさんのクッキー
ケンズカフェ東京(Ken’s Café Tokyo)(富山初進出)
素焼チーズタルト専門 flanbe(フランベ)
放生若狭屋 マルートファクトリー
銀兆ikizushi 特撰館
ネネチキン&ジョンノハットグ
越中富山 入善唐揚げ~匠味麹鶏~(富山初進出)
クノップ
菜香樓(富山初進出)
グリル柿里(初出店)
うなぎの中庄(富山初進出)
おこめぢゃや(初出店)
ヘルス&ビューティー @cosme STORE(マリエから移転)
ログキャビン
Bleu Bleuet(マリエから移転)
リュテス(マリエから移転)
ヤングドライ
ホテルは2~3名の182室
マルートは12階建ての「JR富山駅ビル」の1~4階を占める。5階から上層階は「ホテルヴィスキオ富山」となる。
客室はダブルとツインの全9タイプ。定員は2~3名となっている。繁忙期の1室料金は3万4100円から5万9400円まで。「ヴィスキオ」は宿泊主体型ブランドで、大浴場やコインランドリーを備える。