【続報④】ゴーゴーカレー、日本製麻株を宮森氏の解職前に買い増し、保有割合16%超で再び筆頭株主に?

【続報④】ゴーゴーカレー、日本製麻株を宮森氏の解職前に買い増し、保有割合16%超で再び筆頭株主に?

2023年8月24日

ゴーゴーカレーグループ(金沢市)は2023年8月24日、日本製麻(本店・砺波市)の株式を買い増したとして、北陸財務局長に「変更報告書」を提出し、保有割合が16.84%に高まったと分かった。これにより筆頭株主に返り咲いた可能性がある。

まとめページは以下のリンクから

【まとめ】どうなる「ゴーゴーカレー✕日本製麻」/株式の大量取得、社長交代、対立、さらに社長交代、インサイダー疑惑…

金沢カレーを全国に広めた立役者の一角、ゴーゴーカレーグループ(金沢市)が、東証ス…
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変更報告書によると、報告義務が発生したのは8月17日で、ゴーゴーカレーはそれまでに自己資金3億7,408万円余りを投じて株式を買い増した。それまで報告していた最新の保有割合は15.47%だった。

ゴーゴーカレーは2022年3月、日本製麻株の保有割合が5%を超えて取得したとして大量保有報告書を提出した。その後、段階的に買い増して筆頭株主になったが、2023年2月にシンガポールの投資会社「BOND CAPITAL CREATION PTE.LTD.」が保有割合16.84%まで株式を買い増し、筆頭株主が交代していた。

BONDが現時点で保有している割合は定かじゃないが、ゴーゴーカレーが逆転した可能性はある。

シンガポール投資会社と争奪戦に?

報道によれば、もともとゴーゴーカレー創業者の宮森宏和氏はBONDと協調して動いたが、ある時点で仲違いし、今は対立関係にある。

宮森氏は2023年3月に日本製麻の社長になるのだが、つい最近、2023年8月21日の取締役会で社長の座を失っていた。

過去記事は以下のリンクから

【衝撃、続報③】日本製麻、宮森宏和社長(ゴーゴーカレー創業者)を在任4カ月半で解職/「強引な議事運営あった」

麻袋大手で東証スタンダード上場の日本製麻(本店・砺波市)は2023年8月21日に…
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今回分かったゴーゴーカレーによる日本製麻株の大量取得は、報告義務日が8月17日なので、宮森氏が社長を解職される以前のこと。

解職を報じた22日の新聞では、これからの自身の行動について、さらに株式を買い増すことに意欲を示していた。

一方の日本製麻側は宮森氏の社長解職理由について、独断専行的な言動があったことを挙げている。それに対して株式の買い増しを示唆するということは、日本製麻の経営権を握り、自身が好きなようにできるまで株式取得をやめない、という決意だと筆者は受け取った。

最も不透明なのはBONDの意図か。長期保有?いや、高値で売り抜けるつもりだろうか。

場合によっては、今後、ゴーゴーカレーとBONDの間で日本製麻株の争奪戦になるのかも知れない。今の株価は1株800円ぐらい。8万円あれば100株買って参戦できる。う~ん、おもしろい展開だけど、不確定要素だらけで判断が難しい…。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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