アルビスが無印良品の商品販売/富山県4店、福井県1店、23年9月16日から順次/食品に加え、日用品、衣料品も

アルビスが無印良品の商品販売/富山県4店、福井県1店、23年9月16日から順次/食品に加え、日用品、衣料品も

「無印良品」の商品が食品スーパーのアルビス(射水市)の一部店舗で販売されることになった。2023年9月16日以降、富山県4店、福井県1店に導入する。これまでスーパーが弱かった日用品や衣料品も販売する。

富山4店はアリス店(富山市五福)、新庄店(富山市新庄銀座)、米島店(高岡市米島)、小矢部店(小矢部市桜町)で、福井1店は稲寄店(越前市稲寄町)となる。

取扱商品は無印良品の店頭で人気の靴下や肌着、化粧水、文房具、収納用品、掃除用品やレトルトカレー・お菓子など、生活の基本となる約700アイテムを予定している。

取扱商品の一例は下の画像の通り。

2019年から協業

無印良品を展開する良品計画(東京)とアルビスは2019年に協業を開始した。

2019年4月20日、アルビス明倫通り店(野々市市)の敷地内へ良品計画として初のロードサイド店舗を出店。さらに、2023年9月1日にオープンした「無印良品 砺波」を含め、アルビスのスーパーマーケット隣接店舗として現在までに4店舗を出店している。

「無印」取り扱うスーパーは全国2例目

無印良品といえば、最近はローソン店舗で2022年5月から商品が本格導入された。北陸では無印良品の店舗が増えていることもあり、結構いろいろな場所で商品を買えるようになっている。

ただ、スーパーマーケットでの取り扱い例は少ない。現状、扱っているのは全国で「沖縄サンエー」のみであり、アルビスが全国2例目に当たるらしい。

アルビスには新規顧客の獲得、既存ユーザーの満足度向上という狙いがあるらしい。筆者の感覚では、無印良品の店舗が北陸でも増えている現状から、新規客の呼び水というより、既存客がこれまでスーパーで買えなかった商品が揃うメリットが大きいように感じる。

最近のドラッグストアは薬局というより「薬も置いているミニスーパー&ミニホームセンター」みたいな感じで業績を伸ばしてきたように思う。コンビニエンスストアも生鮮品を扱ったり、書籍の取り扱いを増やしてみたり、多機能化を進めてきた。

この点、スーパーはインストアベーカリーや鮮魚部門のテナント化などを進めてきたたが、どこか従来の「スーパー然」とした域を出ていない気が個人的にはしていた。

無印良品の商品導入は、大げさに言うと、品ぞろえというよりもスーパーの機能や定義を変えるような方向の話と捉えることができ、いち消費者として今後の展開に期待している。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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