2023年9月23日、富山市中心部で「第63回富山まつり」が始まり、初日の目玉である城址大通りでのディズニーパレードを訪れると、(富山市内に4年間住んだ筆者では)見たことのないほどの人だかりと大歓声だった。
X(旧Twitter)に動画を投稿したので、ご参照を。
パレードは東京ディズニーリゾートの40周年を祝うもので、特別デザインの車体と衣装らしい。午後2時ごろスタートだったが、この日は雨が降ったり止んだり。公式アカウントはパレード見合わせの可能性をほのめかしていたが、ギリギリで雨足が弱まり、午後1時20分ごろに「予定通り実施」と告知があった。
では、パレードを写真で見てみよう(ちなみに、写真の背景の白い廃墟は2021年3月に閉館した富山第一ホテルです)。
富山県警音楽隊もパレード
まずは前座というと失礼かもしれないが、富山県警察音楽隊のパレード。息子を肩車していると、息子が「あ、見えた。なんか楽しそうに歩いとる」と笑っていた。
いや、普通、警察や自衛隊の音楽隊ってのは、しっかりと隊列を組んで厳かな感じがするものなんだよ。
…と思っていたら、ポンポンを持った若い女性を先頭に、年配の演奏隊員も含め、ノリノリで「ジャンボリ ミッキー」をかき鳴らして前を通過した。確かに、めちゃくちゃ楽しそうだった。
わずか1分間の通過に感じるパレードの技術
さあ、ディズニー1台目。ミッキーマウス、ミニーマウス、プルート、グーフィーだ。
見物客の目の前を通るのにかかる時間は1分ほど。上の写真を整理してあらためて感じたのは、その短い間に、ちゃんと全方位に視線や身振り手振りが向くよう、しっかりと訓練された動きをしている、ということ。
だから「こっち側からはミッキーだけ見えて、ミニーが見えなかった」「プルートがずっと近くの見物客だけ見てた」ということがない。必ず、どのキャラクターも自分と目を合わせてくる。
これこそ、ディズニーが40年間で培ってきたパレードの技術なのだろう、と感じ入った。
2台目。ドナルドダック、デイジー、チップ、デール。可愛いじゃないか。
【余談】人混みで「われ先に」と帰る人って…
今回のパレードは富山駅前からANAクラウンプラザホテル富山前までを通行止めにして行われた。同ホテルの前までは車が走っており、横断歩道が機能しているので、パレード終了後の解散時は横断歩道が青色になると群衆が少し動き、赤色になると止まる繰り返しだった。
ほとんど身動きできないほどの人混みである。しかも、ディズニーパレードなので小さな子どもが多い。進むのが遅いのも仕方がない。
と思っていたら、そんな中、わずかなスキマを縫うようにして「ちょっと、通して」と不機嫌に人混みをかき分けて強引に進むオジサンがいた…。
土曜日に大勢の人が集まるだろうディズニーパレードを見に来て、しかもルートの真ん中ぐらいで見物しといて、周囲を押しのけてまで少しでも速く帰りたいって、どういうことだろう?
別に周囲も止まっているわけではなく、少しずつしか進めない事情があるのに。仮に1人を抜いたところで、その先もどうせ詰まっているのに。
「ああ、こういう人がキッカケになって、将棋倒しが起こるんだろうな」と感じた。そうした行動はぜひ止めていただきたい。