東証プライム市場に上場している三谷産業(金沢市)、北陸電気工業(富山市)は2023年10月20日、スタンダード市場に移行する。
プライム市場は上場維持基準が複数あり、両社ともに現時点で「流通株式時価総額100億円」の基準を下回っている。加えて北電工は23年8月31日時点で「1日平均売買代金2,000万円」も達成していない。
一方、ともにスタンダード市場の上場維持基準は全て満たしている。
三谷産業は株価4%超の下落
三谷産業はスタンダード市場を選択申請したと2023年9月25日の大引け後に発表した。すると、翌26日の終値は25日の終値と比べて15円(4.44%)安い323円となった。指数に連動した投資信託からの売りが警戒されたものとみられる。
北電工は26日の大引け後に発表したので、27日が発表後初めての取引日となる。
筆者個人としては、市場変更に伴う上記のような懸念はありつつも、本質的な企業価値は上場先によらず変わらないと思うので、過剰反応で不必要に下落するようなら「買い場」だろうと考えている。