ディスカウントストアを展開する大黒天物産(岡山県倉敷市)は、野々市市中林の土地区画整理事業地内で計画する「ラ・ムー石川野々市店(仮称)」の建設工事に着手した。
建設工業新聞が報じた。
同紙によると、建物は平屋で床面積が約2500平方メートル。店舗面積は2130平方メートルらしい。
2022年5月の完成、オープンを目指しているという。
ラ・ムーは2015年に石川県内の第1号店として津幡町に出店した。
次いで17年に国道8号と通称50メートル道路が交わる交差点の周辺に2号店をオープン。
野々市が3店目となる。筆者としては今のところ、ことさらの馴染みもないのだが、3年に1店ぐらいの出店ペースを継続しているあたりに手堅さを感じる。
例えば、ひと頃のコンビニには「まとまった土地さえあれば出店する」ぐらいの印象を受けた。
市場全体が成長している時期ならそれで良かったのだろうが、市場規模の伸びが鈍ると、そういった、立地に疑問の付く場所から閉店していった(もしかしたら、一定数の閉店をも織り込んで多く出店していたのかもしれないが)。
今はドラッグストアがその状況に近いか。
この点、もともとスーパーというのは市場が成熟しているし、何なら人口減少で規模は縮小方向になるだろう。そこを「ディスカウントストア」という切り口で、例えばドン・キホーテなど競合店が近くになく、若い人が比較的多いエリアを狙いながら、じっくりと出店を進める姿に好感が持てる。