白山市白峰の豆腐店「山下ミツ商店」が富山県に進出する。
既に富山市内に営業所を構えており、間もなく本格稼働するもよう。筆者が住む金沢市内ではよく移動販売車を見かける店で、とうとう県境を越えて事業を広げることになった。
富山営業所の場所は富山市萩原43-2。ざっくり言うと、富山市中心部と富山空港の間ぐらい。
山下ミツ商店は1887(明治20)年創業。つまり約140年の歴史を持つ。「消泡剤を使わず国産大豆と天然にがり100%の豆腐作り」を掲げる。
2021年、同業で、欧州にも店を出している染野屋(茨城県取手市)の100%子会社となった。翌22年には野々市市に「金沢営業所」を開設した。現在は百貨店やスーパー、旅館など全国80カ所に商品を卸しているらしい。
筆者の自宅近くにもよく(週1ぐらいかな)、昔ながらの「パ~パァ~」っていうラッパの音を響かせて移動販売車が回ってくる。豆腐だけでなく、油揚げや豆乳プリンも置いている。
筆者の自宅周辺でいうと、当初は全ての民家のチャイムを押していたが、だいぶ固定客がついたのか、最近は特定の家にダイレクトで訪れているようだ。そうやってエリアごとに効率化し、短縮できた時間を利用して次のエリアを開拓しているように見える。
こういう「今どき、そんなの流行らんやろ…」っていうのが一周まわって逆にビジネスとして成立するようなケースをたまに見かけるように思う。