※TOPPANホールディングスの発表を受け、赤字部分を追記しました
2023年12月4日付の日本経済新聞電子版によると、2023年3月末に経営破綻した有機ELパネル開発・製造のJOLEDが能美市に有していた「能美事業所」を、TOPPANホールディングスが取得した。2027年以降に稼働させる計画らしい。
売買契約の締結日は2023年11月28日。
TOPPANは今後、生成AI向けに需要が高まっている次世代半導体パッケージ基板の生産・開発拠点として、ここを活用する。また、TOPPANが手掛ける既存のエレクトロニクス製品の生産も検討している。
工場の住所は能美市岩内町で、加賀産業道路から少し高台に上がったところにある。
工場の敷地面積は99,612㎡、建屋の床面積は100,683㎡となる。
2023年12月5日午前に現地を訪れると、閑散とはしているが、門は開いており、数台の車が出入りしていた。
上の写真で「JOLED」と掲げられている箇所、実は日刊工業新聞の過去記事に載っている通り、以前は「JDI」と掲げられていた。
JDIというのは液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイを指す。ここはもともと、JDIの液晶パネル工場として操業していた。しかし、JDIの経営悪化に伴い、2017年に生産を停止。翌2018年にJOLEDが買い取った経緯がある。
幹線道路沿いで、しょっちゅう店が入れ替わるラーメン屋はよく見るけど、これだけ大きな工場でコロコロと家主が変わるところも珍しいと思う。まあでも、さすがにTOPPANなら大丈夫か…。