東証スタンダード上場の歯愛メディカル(能美市)は、同じ東証スタンダードに上場するランジェリーEC会社「白鳩」(しろはと、京都市)の株式を取得し、筆頭株主になることを決めた。
※続報は以下のリンクから。
2023年12月25日に白鳩の発行済み株式総数(自己株式・単元未満株式を除く)の33.21%に当たる221万株を取得する。
株式売買の相手は現筆頭株主の小田急電鉄(東京)で、譲渡額は公表されていない。本日(12月20日)の終値が330円というところから、単純に221万株を掛けると、時価で7億3,000万円ほどになる。
白鳩が公表している2023年2月期の有価証券報告書によると、2023年2月期の売上高は63億5,414万円で、純利益は7,389万円。1974年設立で、従業員は89人(平均年齢39.1歳、2023年2月末時点)となっている。
当時の株主構成は小田急電鉄が筆頭株主で40.17%分を保有していた。
一方の歯愛メディカルは2023年12月期の見込み売上高が450億3,000万円、見込み純利益が25億4,600万円。歯科関連製品を扱う商社として2000年に設立され、現在は病院や介護分野にも事業を拡大している。
このように、歯愛メディカルはこれまで医療や介護分野を中心としてきた。白鳩はランジェリーを売る会社で、既存事業との関連は薄そうに見えるが、通信販売やECという点で親和性はある。
思えば、医療も介護も労働者に占める女性の比率が高い分野であり、将来的に何かしら相乗効果を見込んでいるのかもしれない。今後の展開に注目したい。