クスリのアオキホールディングス、2024年5月期の業績予想を修正、一転して最終減益予想に/特殊事情を除けば3割台の上振れ

クスリのアオキホールディングス、2024年5月期の業績予想を修正、一転して最終減益予想に/特殊事情を除けば3割台の上振れ

クスリのアオキホールディングス(白山市)は2023年12月28日、2024年5月期の連結業績予想を修正し、増加見込みだった最終利益は一転して減少する見通しだとした。

とは言え、本業が不振なわけではなく、むしろ順調だ。

今回は自社株を購入できる「ストックオプション」の行使環境が業績伸長によって整ったため、株式報酬費用60億円余りを販管費に計上。そのため、営業利益以下の利益面を圧迫し、最終減益予想に至った。

売上高営業利益純利益
24年5月期修正予想435,00017,20011,300
23年5月期の実績378,87415,29612,326
23年11月中間期実績215,6226,8203,422
単位は百万円

株式報酬費用という特殊事情を除くと、2024年5月期の連結営業、経常、純利益は前回予想と比べて3割台の上振れとなる。

新株予約権の行使期間は2024年8月21日~2029年12月31日。全て行使されれば発行済み株式総数の11.1%に当たり、株式の希釈化が発生するものの、クスリのアオキホールディングスは設定当時と比べた純利益額、1株当たり純利益(EPS)が70%以上の伸びを見せており、11%程度の希釈化は合理的な範囲であると説明している。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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