2020年の医薬品生産額、富山県は2年連続の4位にとどまる / 石川県、福井県は?

2020年の医薬品生産額、富山県は2年連続の4位にとどまる / 石川県、福井県は?

厚生労働省は2021年12月28日、薬事工業生産動態統計年報を発表し、2020年の都道府県別の医薬品生産金額で、富山県は2年連続の4位にとどまった。

富山県の生産金額は19年比4.7%(328億円)減の6608億円だった。

1位の埼玉県は1.9%増の9186億円、2位の栃木県は0.4%増の8674億円、3位の静岡県は0.2%増の8395億円。

ちなみに、全国の合計は1.9%減の9兆3053億円。

同じ北陸では、福井県が9.8%減の1401億円で19位、石川県が16.3%減の1046億円で24位に入った。

さて、上位3県は増加した一方、富山県は減少したため、富山県とトップ3の差は広がった。静岡県との差額は1787億円ある。富山県から見た静岡県の生産金額は27%多い水準に当たる。ここまでの差になると、ちょっとやそっとでは逆転は難しそうである。

「くすりの富山」は復権するのか

富山県は「くすりの富山」「薬都富山」を自称し、2015、16年分の医薬品生産金額は続けて全国トップだった。ところが、17、18年は続けて2位。19、20年は4位となり、徐々に順位を落としている。

今回の統計は20年の生産金額。当たり前の話だが、1年後に発表されるのは21年の分だ。富山県内では21年、日医工(富山市)に行政処分が下って滑川市の工場が一時的に生産停止になり、廣貫堂(同)などが自社製品の自主回収を繰り返した年である。

そう考えると、コロナ禍1年目の20年よりは市況が好転していても、富山県内の製薬業界の生産水準は20年より低下していそうだ。来年発表分でも、富山県とトップ3との差は広がってしまうのではないか、と想像している。

Follow me!

PAGE TOP