【決算ダイジェスト】アイドママーケ、石川製作所、川田テクノ、サンウェルズ、中越パルプ、トナミ、ニッコー、福井コンピュータ、フクビ化学、北電工、松屋R&Dの3Q/澁谷工業、伏木海陸の2Q

【決算ダイジェスト】アイドママーケ、石川製作所、川田テクノ、サンウェルズ、中越パルプ、トナミ、ニッコー、福井コンピュータ、フクビ化学、北電工、松屋R&Dの3Q/澁谷工業、伏木海陸の2Q

怒涛の決算ラッシュ。まとめていて特徴的だったのは、好業績で通期計画に対する進捗率が高いにもかかわらず、業績予想を据え置いた会社が多かったこと。ずっと「円高になる」と言われながら円安が続く為替相場、能登半島地震の影響など不確定要因が多いからのようだ。

アイドママーケティングコミュニケーション

アイドママーケティングコミュニケーションの2023年4~12月期(3Q)は増収減益。売上高は前年同期比1.0%増の44億円、純利益は37.4%減の8,600万円。

石川製作所

石川製作所は大幅減益で最終赤字に。

主力の防衛機器は受注高こそ前年同期の3倍だが、売上高はマイナス。販管費増で利益を圧迫。純損益は1億1,000万円の黒字から2,500万円の赤字になった。

川田テクノロジーズ

2024年3月期(通期)の業績予想を上方修正。もともと過去最高見通しだった売上高は上乗せ、営業利益は過去最高を更新するレベルまで上振れへ。工事の採算性改善や大型受注が寄与。

修正後の通期売上高は前期実績比8.4%増の1,280億円、営業利益は47.3%増の74億円、純利益は34.7%増の57億円。期末のみの配当予想は240円から300円に上乗せ。前期は210円だった。

3月末に1:3の割合で株式分割。子会社の川田テクノシステムを完全子会社化へ。

サンウェルズ

サンウェルズの3Qは増収、大幅増益。売上高は前年同期比58.0%増の153億円、純利益は3倍の14億円。通期予想は据え置き。

中越パルプ工業

中越パルプ工業は増収、大幅増益。売上高は3.8%増の798億円、純利益は3倍の31億円。利益は通期計画の9割程度の進捗率だが、通期予想は据え置き。前期比10円増の年60円配当は維持。

トナミホールディングス

トナミホールディングスは売上高が横ばいで減益。売上高は1,080億円。純利益は17.5%減の37億円。

ニッコー

ニッコーは増収で最終黒字に転換。3カ月ごとに見ると、直近は2期連続で黒字となっている。売上高は6.2%増の109億円、純損益は2,200万円の赤字から2,500万円の黒字に。

福井コンピュータホールディングス

福井コンピュータホールディングスは増収減益。売上高は1.3%増の102億円、純利益は1.9%減の28億円。

フクビ化学工業

フクビ化学工業は増収増益。売上高は1.5%増の302億円、純利益は30.0%増の14億円。通期計画は特に純利益の進捗率が3Q時点で100%に近いが、予想は据え置いた。

4月1日付で代表取締役副社長執行役員の采野(うねの)進氏が副社長執行役員の任を外れる。

その後、6月18日付で八木誠一郎代表取締役社長執行役員が代表取締役会長CEOに就き、三井物産出身の森克則副社長執行役員が同日の株主総会で取締役に新任されたら代表取締役社長執行役員COOとなり、采野氏が代表取締役から取締役になる。

北陸電気工業

北陸電気工業は減収減益。売上高は8.9%減の313億円、純利益は7.0%減の21億円。自動車向けは堅調だが、電子部品向けの需要が停滞しているらしい。2Q時点で計上していた為替差益の一部を3Qの為替差損が相殺し、差し引き4億円のプラスになっている。通期予想は据え置き。

松屋アールアンドディ

松屋アールアンドディは増収で、大幅増益。売上高は31.2%増の64億円、純利益は2倍の7億円。3Q時点の利益額は通期計画の9割ほどに達しているが、現時点では通期計画を修正しない。

澁谷工業

澁谷工業の2023年7~12月期(2Q)は増収増益。売上高は17.8%増の513億円、純利益は69.7%増の34億円だった。

2024年6月期(通期)の業績予想を上方修正した。売上高は前期実績比で12.4%増の1,100億円、純利益は26.5%増の75億円とした。

伏木海陸運送

伏木海陸運送の2Qは増収減益で、売上高は1.4%増の65億円、純利益は17.9%減の3億円。減収減益の通期計画は修正せず。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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