【続報④】金沢駅前・ホテル金沢の譲渡先は東証プライム上場のサムティに/2024年3月15日付で

【続報④】金沢駅前・ホテル金沢の譲渡先は東証プライム上場のサムティに/2024年3月15日付で

東証プライム上場のサムティ(大阪市)は2024年3月13日、金沢駅兼六園口(東口)にある「ホテル金沢」の信託受益権を3月15日付で取得し、運営も始めると発表した。

過去の記事(一部)は以下のリンクから

【続報③】ついに金沢駅前のホテル金沢を譲渡/サイトリ細胞研究所/メディカル事業へのシフトで資産売却・集中

サイトリ細胞研究所(東京)は2023年12月22日に開いた取締役会で、金沢駅兼六…
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【独自】ホテル金沢を売却へ/オーナー企業が方針/コロナ禍で新陳代謝/連載㊦

金沢駅兼六園口(東口)の「ホテル金沢」を所有・経営するFRACTALE(現サイト…
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この件は〝ホテルカナザワ〟と読む会社や建物が幾つも出てきてややこしいので、以下では「ホテル」「信託受益権保有会社」「運営会社」と記す。ざっくり言うと、それぞれ「存在」「利益を得るオーナー」「スタッフを雇っている会社」みたいな感じだ。

ホテルは現在、サイトリ細胞研究所(東京)という会社が所有・運営しており、傘下にホテルの信託受益権保有会社や運営会社がある。

サムティは不動産の開発や運営を手掛ける会社で、2023年11月期の売上高は1,986億円、純利益は103億円。3月13日の取締役会では、14日に信託受益権保有会社へ出資し、15日に信託受益権保有会社を連結子会社とすることを決めた。つまり、実質的なオーナーになることにした。

さらに、100%子会社のサムティホテルマネジメント(大阪市)を通じてホテルの運営会社を100%子会社にする。つまり、スタッフを雇っている会社の大親分がサムティに変わる。こちらも3月15日付で、譲渡価額は非公表。

サムティはホテルを自社の株主優待に加える。また、将来的に上場すべく準備している「サムティ・ジャパンホテル投資法人」への組み入れも検討するらしい。

ホテルは地上16階、地下2階で、敷地面積は2,874㎡、延べ床面積は20,645㎡。複数のレストランを持ち、客室163室は2022年4月に全てリニューアル済みとなっている。


当サイトでは2022年6月に「【独自】ホテル金沢を売却へ」という記事を公表し、地元メディアが沈黙する中、続報を記事化してきた。これでようやく譲渡先まで判明し、一段落というわけだ。お疲れさまでした。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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