小松駅近く、日の出町にビジネスホテル「ドーミーイン」計画/2025年秋冬に開業へ

小松駅近く、日の出町にビジネスホテル「ドーミーイン」計画/2025年秋冬に開業へ

小松駅に近い小松市日の出町4丁目に、ビジネスホテル「ドーミーイン小松(仮称)」を建設する計画が明らかになった。開業は2025年秋冬ごろを予定する。

建設場所は「クスリのアオキ小松日の出店」に隣り合い、現在は平面駐車場として活用されている。

建物は地上8階建て

計画では、1,490㎡の敷地に地上8階、地下1階の建物を造る。建物の高さは31mで、併設する立体駐車場が37mとなる見込み。

今年(2024年)の4月に着工し、順調なら2025年10月に完成する。よって、開業は2025年12月ごろとみられる。

「ドーミーイン」は共立メンテナンスが展開するホテルブランドで、北陸では「ドーミーイン」が富山市と金沢市に1施設ずつ、「ドーミーインPREMIUM」が福井市に1施設、和風ビジネスホテルの「御宿 野乃」が富山市と金沢市に1施設ずつある。

周辺では開発着々

ついに2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸する。それに歩調を合わせるように、小松駅周辺では不動産開発が盛んだ。

今回のドーミーイン進出予定地と同じ日の出町4丁目では、2023年5月、ホテルグランビナリオKOMATSUセントレ(旧ホテルサンルート小松)が閉館した。その跡地では現在、スーパーマーケット「大阪屋ショップ」の建設が進んでいる。

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また、日の出町1丁目では北陸電力が「小松駅東地区複合ビル」の建設を進めている。こちらは5,280㎡の敷地に9層からなる建物を造る計画で、完成は2025年夏を予定している。

これに先立つ2020年12月には、1丁目にHISグループの「変なホテル小松駅前」が開業した。同ホテルは2024年3月14日に「新幹線ルーム」というのを発売した。

走り続けられるか

いよいよ新幹線が通る街として走り出した小松。しかし、新幹線開業に合わせて新たな動きが活発化するのは、ある意味で当たり前である。

僭越ながら、2015年の北陸新幹線金沢開業後に地元経済を取材した身から申し上げると、不動産開発や人の流入、起業の増加といった動きが継続的に起こり、街がアップグレードされる好循環に入って走り続けられるかがポイントだと思う。個人的にはそういう観点で延伸地域の今後を見守りたい。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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