三谷産業は2025年3月期(今期)の連結売上高が初めて1,000億円を超えるとの見通しを発表した。2024年3月期の売上高は過去最高だったが、今期は6事業セグメントのうち情報システム関連を除く5事業が増収となる。
三谷産業 | 売上高 | 純利益 |
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2024年3月期 | 958(6.0) | 20(115.4) |
2025年3月期 | 1,010(5.4) | 17(▲15.4) |
北陸電力は最高益/今期は減益で増配
北陸電力の2024年3月期連結決算は、各損益が黒字転換するとともに過去最高を記録した。料金改定のプラス効果が大きかった。
北陸電力 | 営業収益 | 純利益 |
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2024年3月期 | 8,082(▲1.1) | 568(黒字転換) |
2025年3月期 | 7,950(▲1.6) | 350(▲38.4) |
こうなると「庶民の生活を犠牲にして暴利をむさぼ…」と言う人が出るのが通例だけど、最終黒字568億円に対して前期の赤字は884億円と大きく、燃料費ほかコストが上がっているのは周知の事実なので、この点だけで非難するのは違う気がする。
もっとも、能登半島地震で被害を受けた設備の復旧などに関する費用451億円を特別損失に計上したので、たらればを言っても仕方ないが、地震がなければ最終利益は1,000億円ほどで前期の赤字額を補って余りある水準ではあったようだ。
2025年3月期は燃料費調整額のタイムラグによる影響などから減収を見込む。さらに火力定期点検や脱炭素推進関連費がかさんで減益になる見通し。配当は年7.5円から15円に増やす。
ちなみに、同じ日に2025年3月期の業績予想を公表した関西電力も、減益率は北陸電力と同じぐらいとみていた。
高松機械工業は赤字が予想より拡大、今期は黒字に
高松機械工業の2024年3月期の連結決算は3期ぶりの最終赤字。工作機械の受注が落ち込み、中国の関連会社に関する投資損失、低迷する自動車部品加工事業の減損損失などが加わった結果、従来予想よりも損失が拡大して着地した。
2025年3月期は黒字転換を見込む。
高松機械工業 | 売上高 | 純利益 |
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2024年3月期 | 141(▲14.9) | ▲5(赤字転落) |
2025年3月期 | 164(15.9) | 1(黒字転換) |
「てもらう」確かに難しい…
アルビスは2024年3月期連結決算の発表に合わせて3カ年(2025年3月期~2027年3月期)の第4次中期経営計画を公表。2026年3月期に営業収益が初の1,000億円台に乗るとの見通しを示した。
2024年3月期は増収・最終減益で営業収益は過去最高。2025年3月期は増収増益予想。
アルビス | 営業収益 | 純利益 |
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2024年3月期 | 977(3.4) | 15(▲8.2) |
2025年3月期 | 994(1.7) | 17(10.3) |
ところで、今回の中期計画の経営方針は「私のお店と言ってもらえるアルビスファンを増やす」だという。この言い回し、筆者は少し引っ掛かる。
「てもらう」は好ましい行為を受け取る時に使う表現(例「雨の中、私はAさんに傘を貸してもらった」)。原文では「アルビスファン」が他人から「私のお店」と言ってもらう文意とも捉えられる気が…。
「言ってもらえる」のはアルビスのはずなので、原文のままでも伝えたい内容は分かるけれども、どうせなら「お客さまから『私のお店』と言ってもらえる(言われる)アルビスに」なのかなあ。
最後の部分は余談で、ただただ筆者の性格の悪さを披露してしまったような…。日本語に詳しい方おられたら、見解をお聞かせいただけると幸いです。