金沢・尾山町の「ユニゾイン金沢百万石通り」がマリオット系列「シェラトン」のビジネスホテルに衣替えへ

金沢・尾山町の「ユニゾイン金沢百万石通り」がマリオット系列「シェラトン」のビジネスホテルに衣替えへ

2024年5月7日

金沢市尾山町にあるビジネスホテル「ユニゾイン金沢百万石通り」が、世界的なホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(アメリカ)の手によって「Four Points Express by Sheraton(フォーポイント・エクスプレス・バイ・シェラトン)」ブランドに生まれ変わることになった。

投資会社KKR(東京)が日本国内にあるユニゾホールディングス系列の14ホテルを買収し、マリオット・インターナショナルと共に既存ホテルをリブランドする一環。

今回のリブランドにより、マリオットが手掛ける手頃な価格帯のホテルブランド「フォーポイント・エクスプレス・バイ・シェラトン」(2023年~)が、アジア太平洋地域に初めて登場することになる。

14ホテルは現在「ホテルユニゾ」「ユニゾイン」「ユニゾインエクスプレス」の3ブランドに分かれており、北陸では唯一「ユニゾイン金沢百万石通り」が営業中。以前は金沢駅前に低価格帯のユニゾインエクスプレスがあったが、既に全く別のブランド(チサン バジェット 金沢駅前)になっている。

リブランドは2024年後半に完了

リブランドに伴う改装工事は2024年後半に完了する予定。

マリオット・インターナショナルのアジア太平洋プレジデント、ラジーブ・メノン氏は信頼でき、価格の手ごろな宿泊施設への消費者の需要が高まっている。宿泊客が必要とするあらゆる場所に、適切な立地と価格帯の宿泊施設を提供したい」とコメント。

KKRの不動産担当マネージング・ディレクター、工藤健亮氏は「日本の国際・国内観光はコロナ後に力強く回復し、現在もそのペースを維持している。ミッドスケールホテルの需要が急速に高まる中、高品質で快適な宿泊施設を、お得な価格で提供する絶好の機会が到来した」とコメントした。

「外資系ホテル」増え過ぎじゃない?

このニュースを見て筆者は真っ先に「またか…」と感じた。増え過ぎでしょう。

地元メディアは未だに「外資系ホテルが来るぞ!」と大騒ぎするけど、北陸に最近できた外資系ホテルって、名前こそ立派だけど内実は「品の良いビジネスホテル」って感じのカジュアルなブランドばかり。

しかも、今やマリオットは道の駅に併設した宿泊施設を作る計画も進めている。spれが良いとか悪いとか論ずるつもりはないが、少なくとも「外資系ホテル=高級、豪華」みたいなイメージとは大きく異なる展開だ。

もっとも、筆者も田舎者なので「マリオット」だの「ハイアット」だの「ヒルトン」だのを冠したホテルが地元に進出してくるとなれば「すげえ!一面のトップニュースだろっ!」とはしゃぐ気持ちも分からないでもない。

でも、これだけ「外資系ホテル」が乱立し、今回のように一般的なビジネスホテルまでが外資の看板を掲げる状況を見ると「外資って、そんなに特別け?」と。もっと言えば「外資系だから」という理由でありがたがる時代ではなくなったな、と感じる。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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