防衛機器の石川製作所、2025年3月期は30期ぶり復配、受注好調で大幅増益続く/小松マテーレは増収増益予想

防衛機器の石川製作所、2025年3月期は30期ぶり復配、受注好調で大幅増益続く/小松マテーレは増収増益予想

石川製作所は2024年5月8日、2025年3月期に10円を配当すると発表した。なんと、30期ぶりの復配(=ゼロだった配当を復活させること)となる。足もとで防衛機器関連が好調に推移しており、大幅増益の基調が続くため。

石川製作所売上高純利益
2024年3月期実績13,598(8.0)251(50.8)
2025年3月期予想16,000(17.7)370(46.9)
単位は百万円。カッコ内は前期比の増減率

2024年3月期の連結決算を見ると、防衛機器セグメントの好調ぶりが目立つ。セグメントの売上高は前期比6.1%増の80億円。驚くべきは受注高で、前期比2.2倍の172億円となっている。

配当は中間がゼロで期末のみ10円。これは…株価が上がるだろうなあ。


小松マテーレは2025年3月期を増収増益と予想。ただし、原燃料の価格差やDX推進に向けた新基幹システムの導入などに伴う構造改革費用を合わせて17億円見込むため、営業利益は減少する見通し。

小松マテーレ売上高純利益
2024年3月期実績36,670(8.0)1,843(64.8)
2025年3月期38,000(3.6)2,100(13.9)

6月21日の株主総会後の取締役会で、佐々木久衛社長が会長に、中山大輔専務が社長に就任する。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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