富山県内を中心にスーパーセンター「シマヤ」を展開する島屋(射水市)は、かつてNEC系のオフィスビルがあった白山市安養寺町の遊休地に進出する。石川県内には初出店。2024年6月24日付の建設工業新聞が伝えた。
場所は加賀産業道路沿いの「安養寺北」交差点の南西側の角地。
もともとはNECソリューションイノベータ白山センターがあり、周囲のランドマーク的な存在だったが、NEC系企業の拠点集約の流れで廃止、解体となった。
シマヤ進出予定地はNECグループから大和ハウス工業の手に渡った。建設工業新聞によると、ここを島屋が取得し、新店を建てる。順調なら8月ごろに着工、2025年後半のオープンを目指すという。敷地面積は3万1,700㎡、平屋の店舗面積は6,600㎡、駐車場は600台規模となるもよう。
島屋は富山県立山町、砺波市、岐阜県高山市にスーパーセンター、富山市と射水市にホームセンターを構える。スーパーセンターはホームセンターとスーパーマーケットが同居するような業態で、白山市の周辺でいうと「PLANT-3」「ヤマキシ」(いずれも川北町に店舗あり)と同じジャンルとなる。
シマヤ出店予定地は自動車でのアクセスという意味で便利な場所だが、一方で上記のPLANT-3やヤマキシのほか、近くにはイオン野々市南店やホームセンタームサシ金沢南店など競合するホームセンター・スーパーが少なくない。
複数の同業態店が集積することは単純に競合の激しさにつながるが、逆に消費者が「あのエリアにいけば何とかなる」と考えて遠方から足を運ぶ要因になることもある。ここはどうなるだろう。注目したい。