クスリのアオキホールディングスは2024年7月4日、2025年5月期の業績予想について、各利益が過去最高を更新する見通しを示した。期中にドラッグストア70店の出店を計画するなど、さらに事業規模を拡大させる。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
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2024年5月期実績 | 4,368(15.3) | 185(21.4) | 123(▲0.2) |
2025年5月期予想 | 4,850(11.0) | 251(35.2) | 181(47.1) |
既に終わった2024年5月期は増収で、補助金収入が20億円近く減ったものの、減損損失も20億円ほど減り、純利益は前期(2023年5月期)並みで着地した。売上高、営業利益、経常利益は過去最高だった。
期末の店舗数はドラッグストア936店、調剤専門薬局6店、スーパーマーケット11店の計953店となっている。
今期(2025年5月期)は積極的な出店で計1,000店の大台越えを目指すのに加え、ローコストオペレーションの推進、青果や精肉、惣菜を扱う店舗の拡大などを進め、大幅な増益を計画する。
配当は年14円を見込む。株式分割の影響を調整すると、2023年5月期が29円、2024年5月期が32.5円、2025年5月期が42円なので、実質的に増配と言える。
クスリのアオキホールディングスの子会社「クスリのアオキ」は2024年8月21日、千葉県内でスーパーマーケット「スーパーガッツ」4店を展開する木村屋(千葉県市原市)を買収し、吸収合併する。
木村屋は1987年設立で、2024年2月期の売上高は62億円、純利益は5,300万円。既存店はこれから改装を進める。
また、2024年9月30日にはムーミー(香川県高松市)が香川県内で展開するスーパーマーケット7店を事業譲受する。これによりクスリのアオキとして初めて香川県に進出することになる。
ムーミーのホームページによると、同社はスーパーのほかに酒販店も経営している。全社の2023年7月期の売上高は60億円、経常利益は6,900万円だった。