九州発のスーパーセンター「トライアル(TRIAL)」が石川県に進出することになった。2024年10月下旬、野々市市に「野々市店」をオープンさせる。
新店の住所は国道8号沿いの野々市市三日市2丁目52。
ここは野々市市御経塚の新しい商業施設「アークスクエア御経塚」に移転したヤマダ電機がもともとあった場所で、現況(2024年7月8日撮影)は以下の写真のようになっている。
既存の建物を外から見る限り、今のところヤマダ電機が移転して看板を消してからは目立った変化がない。あと3カ月半後にオープンするなら、既存建物を改装するんだろう(個人的にはドン・キホーテになるんじゃないかと予想したけど外れた…)。
登記情報によれば、既存建物は3階建てで、メインの売り場になるだろう2階は6,807㎡(2,000坪強)。1階は基本的に駐車場なので建物は649㎡。3階は2,473㎡で、倉庫的な用途になりそう。求人情報を見ると、トライアル野々市店は食品や衣料品、医薬品・化粧品までを幅広く取り扱う店になるようだ。
2024年7月には富山県へ進出
さて、九州発ということで石川県民(北陸の住民)にとってあまり馴染みのないだろう「トライアル」について、簡単にまとめてみた。
前身は1974年に福岡市で開店したリサイクルショップ「あさひ屋」。1984年に「㈱トライアルカンパニー」へ商号変更した頃は小売店向けのPOS(販売時点情報管理)システム開発などを手掛けていたため、祖業はITと位置付けている。
その後、1992年に「ディスカウントストア トライアル」を福岡県内でオープン。1996年にはスーパーセンター業態に乗り出した。2024年7月には北陸1号店として富山市に「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」をオープンさせる。
持ち株会社であるトライアルホールディングス(福岡市)は東証グロース市場に上場している。2023年6月期の連結売上高は6,531億円、純利益は80億円。2023年6月末時点で285店を展開して5,993人が働いている。
競合がいっぱい
野々市・白山市界隈ではホームセンターのムサシやDCM、コメリがある。同じスーパーセンター業態だと川北町に福井地盤のPLANTがあり、富山地盤のシマヤが白山市安養寺町に進出することが分かったばかり。
※シマヤ進出の速報は以下のリンクから。
リンク先の記事内容と重なるので長くは書かないが、周辺は若い世代の多さや道路交通網の利便性の高さなどから、ホームセンターやスーパーマーケット、スーパーセンターの出店意欲が今なお旺盛となっている。