東証プライム上場の椿本チエイン(大阪市)が新設した100%子会社、ツバキベジムーブ(小浜市)は、スーパーマーケットや中食事業を展開する木田屋商店(千葉県浦安市)のアグリ(≒農業)事業を買収し、2024年9月19日に事業を開始する。
椿本チエインは産業用チェーンで世界シェア1位を誇る会社。農業関連では植物工場向けの自動化システムを開発、製造・販売しており、人工光型植物工場「福井美浜工場」(2025年7月竣工予定)を建設中となっている。
福井美浜工場では木田屋商店の力を借り、レタス類を1日当たり2.2tを生産する予定だった。が、ツバキベジムーブが木田屋商店のアグリ事業を買収することで、木田屋商店が持つ業界トップクラスの栽培ノウハウと販売実績に、椿本側の自動化システム技術、開発機能を組み合わせてシナジーが生めると判断した。
ツバキベジムーブは植物工場での農作物の栽培生産・販売事業などを目的に、2024年7月に新設された。今回は木田屋商店の3工場(福井の2工場と静岡の1工場)や従業員を引き継ぎ、初年度(2024年9月~2025年3月)は9億3,000万円の売り上げ計上を目指す。3年後(2027年度)の売上高は25億円を見込む。