東証スタンダード上場の歯愛メディカル(能美市)は同じく東証スタンダード上場の白鳩(京都市)を子会社化する。歯愛メディカルは既に白鳩が発行する株式総数の33.20%を保有する筆頭株主で、年内に他の大株主から株式を取得する。
歯愛メディカルは大株主順位4位の小田急電鉄ら大株主3者との間で、3者それぞれが保有する全ての白鳩株(発行済み株式総数のうち計17.10%分)を公開買い付けに応募するという契約を結んだ。
買い付け価格は1株280円(きょうの終値は255円)で、買い付け期間は2024年11月18日12月13日。
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白鳩はこれからも上場を維持
この3者の保有分を取得すると、歯愛メディカルの持ち株比率は50.30%となり、半数を超える。
白鳩は歯愛メディカルの子会社として今後も上場を維持する予定で、既存株主はこれからも株式を保有し続けられるため、白鳩はTOBに賛同した。TOBによって流通株式時価総額は上場維持基準を下回るが、株式価値の向上などに励んで上場の維持を目指すらしい。
歯愛メディカルは女性向け商材を拡充しており、2024年7月には通信販売のニッセンを傘下に加えた。今回のTOBは女性が多く働いている医療機関に太いパイプを持つ歯愛メディカルが、ニッセンと組んで女性潜在顧客とのタッチポイントを増やして事業を拡大するほか、物流の効率化などのシナジーを発揮するという狙いがあるようだ。