東証マザーズ上場の松屋アールアンドディ(R&D、大野市)は、制御機器や電子部品、ヘルスケア機器を手掛けるオムロン(京都市)と共同で、3D縫製ロボットの共同開発に着手したと発表した。この発表を受け、2022年1月24日の松屋R&D株は暴騰した。
これまで縫製の自動化が難しいとされてきた伸び縮みする柔らかな素材を、ロボットが手で拾い上げ、画像処理技術を駆使して縫い目を確認しながら立体縫製できるようにするという。
松屋R&Dは自動縫製機器の開発能力とノウハウ、オムロンは画像認識・画像処理技術やロボット制御技術に長けており、今回、両社が手を組むことで実現を目指す。
ロボットが完成すれば、これまで熟練の職人に頼らざるを得なかった現場の人手不足の解消につながることが期待される。
これに加え、ロボット導入によって人件費を大幅に削減できることから、低賃金の環境を求めて海外に生産の場を移してきた繊維やアパレル関係の企業が国内回帰する可能性も見込める。
株価は一時25%高でストップ高に
こうした発表を受け、 松屋R&D株は24日、一時は前営業日の終値より300円(25.8%)高い1,459円まで暴騰し、一時ストップ高となった。終値時点では落ち着き、103円(8.8%)高い1,262円で引けた。