北日本紡績(白山市)は2025年6月30日の定時株主総会で承認されることを前提として、商号を「株式会社北紡」へ変更する。また、暗号資産やRWAに関連したビジネスに手を広げることにした。
北日本紡績は1948年、北陸地方の有志によって各種繊維の紡績・加工を担う会社として金沢市で設立された。この当時から商号は「北日本紡績株式会社」だった。その後、平成に入ってから白山市に松任工場を設け、本社も白山市に移した。
商号変更の理由は今の北日本紡績が「ヘルスケア、リサイクルなどの新たな分野を事業の中心に捉え、『環境、衛生、高機能素材で、新たな価値を提供する持続可能な社会に貢献する企業』として、成長・発展することを目指し」ているからだという。
定款の変更も株主総会に諮る。具体的には事業目的欄に次の項目を加える。
・暗号資産の発行、売買、マイニング、貸借、管理及びそれらに関連する業務
・ブロックチェーン技術を利用したプラットフォームの開発及び運営
・電子マネー、電子ウォレット、決済システムの開発、販売及び運用その他の資金決済に関する業務
・各種発電装置(バイオマス発電装置、重油発電装置、亜臨界装置、自然エネルギー発電装置等)の開発、製造、販売、輸出入及び賃貸並びにこれらに関するコンサルティング業務
・電力の売買及び供給に関する業務
・電気工事の設計施工、請負並びに保守業務
・小型電池の生産、販売及びそれらに関連する業務
・一般乗用旅客自動車運送並びに自動車運行管理請負業務
…とにかく今っぽいものを列挙してみたように見えなくもないが、暗号資産やRWAのビジネスは株主総会で承認されたら7月に始める。暗号資産の保有や独自トークンを発行する方針で、発表文では「次世代の金融業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立する」と意気込んでいる。

