金沢駅西の森トラスト「国際基準ホテル」は日本海側初のブランドを誘致、10階建てで2028年末に完成へ

金沢駅西の森トラスト「国際基準ホテル」は日本海側初のブランドを誘致、10階建てで2028年末に完成へ

建設工業新聞によると、金沢駅西の金沢市広岡3丁目で森トラストが計画する「国際基準ホテル」は、10階建てで2028年12月の完成を目指す基本計画案がある。

日本海側初のブランドを誘致する方向だという。

建設予定地は50m道路沿いで、NHK金沢放送局の東隣にある。「通称10ブロック」と報道されることが多いが、個人的には正直あまりピンとこない通称。小さな道を挟んで北側には日本銀行金沢支店がある。

左奥がNHK
奥の黒っぽい建物が日銀
右奥が金沢駅。徒歩3分といったところ

建設予定地の敷地面積は3,910㎡で、森トラストが取得済みだが、いまは駐車場として利用されている。

建設工業新聞が2025年8月25日の紙面で報じたところによると、建物の延べ床面積は約8,700㎡で、2027年春の着工を目指している。


森トラストはもともと、金沢駅に隣接した土地でホテル開発事業のプロポーザルがあった際、マリオットと組んで進出するプランを応募した。

しかし、結果として「オリックス×ハイアット」組に決定。2020年に「ハイアットセントリック金沢」「ハイアットハウス金沢」がオープンした。

その後、森トラストはNHK隣の土地を取得し、インターナショナルブランドのホテルを建てる構想が明らかになった。

金沢駅西のハイアットホテル

ただ、その辺りの動きは2018年のこと。2020年からの新型コロナウイルス禍を挟み、森トラストのIR資料に「金沢広岡」というプロジェクト名は記載され続けたものの、音沙汰のない状況が続いていた。

この間には金沢のハイアットに加え、富山市に「ダブルツリーbyヒルトン富山」(2023年)、福井市に「コートヤード・バイ・マリオット福井」(2024年)がオープンした。

また、マリオットは郊外型の「フェアフィールド・バイ・マリオット」の出店を加速していて、北陸3県では射水市、羽咋市、大野市への進出が計画されている。

北陸3県に「外資系ホテル」の看板が珍しくなくなった今だから「日本海側初」が必要なのだろうが、では、どんなブランドを持ってくるのか。楽しみにしたい。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、地元新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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