東京商工リサーチによると、 中越パルプ工業が子会社に当たる中越エコプロダクツ(高岡市)を特別清算する方針を固めたらしい。負債総額は約37億5,100万円(2025年3月時点)。
中越エコプロダクツは中越パルプ工業と環境経営総合研究所(東京)の共同出資で2018年7月に設立された。
環境経営総合研究所が開発したプラスチックと同等の性能を持つ新素材「マプカ(MAPKA)」シートを製造していた。
しかし、環境経営総合研究所は粉飾に手を染めていたことが発覚し、2025年3月に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
こうした事情から、中越パルプ工業は予定していた合弁事業を継続するのが困難になり、4月に開いた取締役会で中越エコプロダクツの解散を決めた。9月12日現在、解散登記はなされていないという。
特別清算:債務超過に陥った会社を清算する法的手続きのこと。破産と同様に裁判所を利用するが、破産と比べて厳格な手続きを要求されず、簡易・迅速に清算できる。利用には債権者の3分の2以上の同意が不可欠となる。(出典・ベリーベスト法律事務所 https://corporate.vbest.jp/columns/5824/)

