ミシュランガイドのホテルセレクション、鮨のオーベルジュ「一 能登島」が新たに「キー(≒星)」を獲得/北陸3県で掲載は4施設に

ミシュランガイドは2025年10月8日、優れたホテルを選抜するミシュランキーホテルセレクション2025の顔ぶれを公表し、北陸3県から新たに鮨のオーベルジュ「一 能登島」(ひとつ のとじま、七尾市)が掲載された。

2023年オープン時のプレスリリースに使われた「一 能登島」のビジュアル

「キー」というのは鍵のこと。レストラン版のミシュランガイドでいう「星」に相当していて

3キー=最上級の滞在

2キー=素晴らしい滞在

1キー=特別な存在

という3段階で評価される。

2025年版では日本国内の128施設が掲載され、内訳は3キーが7施設、2キーが20施設、1キーが101施設となった。

2025年版では、2024年の第1回に続いて、北陸3県から「あらや滔々庵」(加賀市)、「べにや無何有」(加賀市)、「光風湯圃 べにや」(あわら市)の3施設が「1キー」に選ばれた。そこへ「一 能登島」も1キーに名を連ねることとなった。

1キーは「独自の個性と魅力を持った目的地。型にはまらず、他にはない体験を提供している」施設に与えられるとされている。

2023年8月に「一 能登島」が出したプレスリリースによると、同施設は金沢に本店を構える「鮨みつ川の大将・光川浩司氏が監修し、能登の風土が育んだ上質な食材を極上の鮨として提供している。客室は8室のみで、全室が穏やかな内海を望むオーシャンビューだという。

料金は夕食時のアルコール類も含めてオールインクルーシブとなっている。

能登半島の観光産業は2024年元日の能登半島地震以降、宿泊施設の損壊などにより回復が遅れている。

「一 能登島」はわずか8室のため、産業全体に与える直接的な影響は小さいかも知れない。でも、能登にこうした特徴的で評価の高い宿泊施設があるということがミシュランガイドを通じて少しでも知れ渡ることは、長い復興の道のりを見据えた上で、決して小さくない意味があると思う。

 

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