ハチバン(金沢市)が展開する「8番らーめん」は2025年11月6日、新ブランド「金澤醤油豚骨8番らーめん」の1号店「姫路市川橋通店」を兵庫県姫路市にオープンし、関西に進出する。
ハチバンの外食事業には「8番らーめん」「金澤豚骨醤油8番らーめん」の2つのブランドがある。
8番らーめんは現在、国内で北陸3県と長野県、岡山県、国外でタイとベトナムに店舗を構えている。金澤豚骨醤油8番らーめんは2025年6月に既存店「アクロスプラザ児島店」(岡山県倉敷市)をリニューアルした店のみが営業しており、この店をハチバンは新ブランドの「プロトタイプ店舗」と位置付けている。
新ブランドはアクロスプラザ児島店での経験を基に磨き上げた。提供商品には金沢市の大野醤油を使った特製スープと食べ応えのある極太麺を組み合わせており、この新ブランド店で関西圏での本格展開を図る。

ハチバンの発表によれば、ラーメンの市場規模は2024年度に7,900億円で、10年前から1.6倍に拡大した。一方で同じ年の倒産件数は72件と過去最多になっており、市場拡大と淘汰が繰り広げられている。
足元の市場規模自体は成長しているものの、外部環境には人口減少・市場飽和・顧客の高齢化といった逆風もまた存在する。そんな中、ハチバンは新たな市場開拓先として、製麺拠点のある岡山県から遠くなく、人口が多くて北陸にも近い関西に照準を定めたらしい。
アクロスプラザ児島店ではリニューアル後3か月の客数と売上高が1.5倍に高まり、とりわけ夜間の客数は1.8倍に高まった。客数構成は20~30代が50%を超え、若い層に受け入れられたという。
2025年度は今回の姫路市川橋通店を含めた2店を出店し、2026年度は5店の出店を予定している。姫路市川橋通店のメニューの一例は以下の写真の通り。





