オムロン子会社のオムロンヘルスケア(京都府向日市)は2025年12月15日の取締役会で、東証グロースに上場する松屋アールアンドディ(大野市)を完全子会社化とするTOB(株式公開買い付け)の実施を決めた。
2026年6月下旬をめどに買い付けを始める予定。
オムロンヘルスケアは松屋アールアンドディの第3位の大株主で、保有割合は14.64%。第5位までの大株主を見ると、オムロンヘルスケア以外はいずれも創業一族系列で計51.24%を保有しており、今回のTOBに応じる意向だという。
松屋アールアンドディの株価は2025年12月15日の終値が904円。今回のTOBの公開買い付け価格はプレミアムを上乗せした1,110円となる。
公表資料によると、松屋アールアンドディは1982年創業で、2020年に旧マザーズへ上場し、2022年に東証の改革に伴ってグロースへ上場した。
メディカルヘルスケア事業では、オムロンヘルスケアのベトナム現地法人に向け、血圧計腕帯を現地で製造販売している。
オムロンヘルスケアと松屋アールアンドディの間には2007年以来の資本関係がある。
このたび、血圧計腕帯の安定供給やスピーディーな新製品開発などを実現するため、また一般株主の目を気にせずに中長期的な視野で事業を展開するためにTOBを決めたらしい。

